中華丼

「中華丼のうずらの卵はさ、一人2個なんだよ!」
「中華丼、作ろうか!」となったとき、娘はなにやら
とても大切なことを宣言するようにいい放ちました。
うずらの卵って、人気なの?」
「そうだよ。あたりまえ。だっておいしいじゃん!!」
子どものころから今に至るまで、うずらの卵が苦手な私にとって
新鮮な驚きです…。

そんなことはさておき、中華丼です。
献立表の材料を忠実に使って作ったら、
材料の野菜や肉がなんと10種類!
これだけ多種類の材料を家庭で用意するのはなかなか大変です。
さすがは給食です。
材料が10種類ゆえ、見た目は八宝菜でも中華丼なのでしょうか…。

さらに、この日のご飯は麦ご飯です。
かりにおかずが焼き魚ならば、
「ご飯がぽろぽろで、イヤ〜!!」となりそうな子どもも、
とろりとしたあんかけ状の中華丼なら
食が進む、という配慮もすばらしいメニューですね。


(本日の献立)
麦ご飯
中華スープ(卵、豆腐、えのき入り)
牛乳
プラム



まずはチンゲン菜のざく切り!
「ざく切りって?」という素朴な疑問です。
「チンゲン菜やほうれん草みたいな、長めの葉っぱの野菜を
ざくざく切ることだよ」
というと、妙に納得。


「わ、いいにおいだね〜!」
フライパンでしょうがを炒めると、ふわっと
立ち上がる香りをいっぱいに吸い込んだ娘。
続いて豚肉を投入して炒めます。


火がとおりにくい玉ねぎ、にんじんから
どんどんフライパンに入れて炒めていきます。
火力が強めのせいか、ちょっぴりこわごわです。



「チンゲン菜とかキャベツって、すぐにしんなるするでしょ。
こういう野菜は、最後に入れてね。
先に入れちゃうと、できあがるころには
しなしな、ヨレヨレで悲しいことになるからね」
「うん、わかった!」
葉もの野菜も投入〜。


スープとうずらの卵を入れて、軽く煮ま〜す。


水溶き片栗粉でとろみづけ。
「なんでさ、片栗粉入れるととろみがでるの?」
「片栗粉はじゃがいもからできていてさ、
じゃがいものでんぷんという成分が加熱するととろみをだすんだよ」
「ふーん…」
わかったような、わからないような顔の娘です。




●材料(4人分)
豚こま切れ肉…120g
しょうが…1片
植物油…適量
えび・いか…各80g
チンゲン菜…1株
玉ねぎ(中)…1個
にんじん…1/2本
キャベツ…2枚
たけのこの水煮…120g
しいたけ…2枚
うずら卵の水煮…8個

A(湯1カップ しょうゆ・酒各大さじ2 顆粒中華スープの素小さじ1)
水溶き片栗粉(水大さじ3 片栗粉大さじ2)
ごま油…小さじ1
塩・こしょう…各少々

●作り方
1.キャベツ、チンゲン菜はざく切りにする。玉ねぎとしいたけは薄切りにする。いか、たけのこ、にんじんは短冊切りにする。ねぎは斜め薄切りに、しょうがはみじん切りにする。
2.フライパンにサラダ油を熱し、しょうがと豚肉を炒める。玉ねぎ、にんじん、いかを入れて炒める。
たけのこ、しいたけ、キャベツを加えて炒め、Aとうずら卵を入れて野菜が柔らかくなるまで煮る。3.水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、ごま油を加えてひと混ぜする。塩とこしょうで味を調える。
4.器に麦ご飯を盛って3をかける。