おめえだま

夫の実家がある長野県諏訪地方近辺では、ちょうど今頃
「おめえだま=(まゆ玉)」と呼ばれる
餅飾りを作っては家の中に飾ります。


無病息災を祈り昔から作られてきたもので、
小正月には「どんど焼き」で焼いて食べるのが小さな子どもの
お楽しみなのだとか。


地域によって餅飾りの大きさや形は
異なるようですが、
養蚕が盛んだったため、諏訪地方では
繭の形に似せるのが一般的なようです。


横浜育ちの娘も、父親の故郷長野流に「おめえだま」を
作って新年を祝います。



「よ〜し、今年もおめえだま作っちゃうもんね!
赤と白、両方作るんだよね〜。
知ってるもーんだ」。
まずは、上新粉100gずつにお湯90ml、着色したお湯90mlを
それぞれ注ぎ入れます。





さっくりとゴムべらで混ぜたら、
むぎゅ〜っと、手のひらで混ぜます。
「耳たぶくらいになったらOKだよね〜」
昨年作ったのを覚えているのか、
なかなか要領を得ています(笑)。



大きさ、形がまちまちなのもご愛嬌…。



沸騰した蒸し器で15〜20分蒸します。
「もちもち、むっちりしているね〜」
ほわっとした湯気を頬に受けて、
淡い桃色の団子にうっとり顔です。



粗熱がとれたら、
枝ぶりが優雅でよくしなる、ネコヤナギの生木の枝にひとつずつ
刺していきます。
ネコヤナギの枝は水分を多く含んでいるので、火にかざしても
燃えにくいのです。
昔は河原に採りにいったのですが、今ではお店で売っています。
お正月の信州のホームセンターで200円でした。





完成!
小正月まで部屋に飾っておくが信州流。
まるで花が咲いたようにきれいです。
でも、横浜では「どんど焼き」がないのでどこで焼きましょうか?



●材料(作りやすい分量)
上新粉…200g
お湯…180ml
赤色色素…少々